宮崎県新技術等活用促進システム

技術登録内容

1.登録申請者

会社名日新産業株式会社
郵便番号・住所〒501-6002 岐阜県羽島郡岐南町三宅3丁目224番地
担当部署
電話番号058-247-7529
FAX番号058-247-7359
E-mailgreen@nisshin-sangyo.com
ホームページURLhttps://www.nisshin-sangyo.com

2.技術の名称等

技術の名称ガンリョクマット
開発年(西暦)1996年
開発体制単独
共同研究者
開発会社日新産業株式会社
開発会社と申請者の関係自社
県産品

3.技術の分類

区 分1 県内活用技術
区 分2 工法
分 類法面工、植生マット工(植生基材入り)

4.キーワード

項目 コスト縮減 / 環境の保全 / 県内公共工事採用実績

5.国土交通省への登録状況

申請地方整備局名 登録年月日 登録番号 評価結果
中部地方整備局 2003年8月19日 CB-030036-V 設計比較対象技術 掲載期間終了

6.特許等

特許番号 実用新案番号

7.制度等による証明

証明機関 証明番号 証明年月日
建設技術審査証明事業
その他

8.活用の効果

従来技術名 植生基材吹付工
経済性 向上 (8.75 %)
工程 短縮 (51.88 %)
品質・出来形 向上
安全性 向上
施工性 向上
環境 向上

9.特徴

法面や斜面を緑化するための植生マット工であり、以下の特長がある。
・軽量人工土壌を充填しており、植生基材吹付工と同等の緑化能力を有している(土砂から軟岩まで、幅広い地質に適用が可能である)。
・施工がマット張作業のみで完了するため、施工性に優れている。
・早期樹林化を行う場合等、発芽特性の異なる種子を領域指定播種することにより、初期生育の速い植物による被圧を防止し、発芽生長の遅い植物を安定的に生育させることができる(一般的な種子の混播により緑化を行うことも可能である)。

また従来技術と比較して以下の効果がある。

1)生育基盤の安定化
・マットを構成するネットに、谷側半分が密部、山側半分が粗部となった半開型構造を有する特殊ネット(半開型2重織ネット)を採用した。半開型2重織ネットは、谷側半分で生育基盤を保持し、山側半分で平場部の形成と地山との密着性向上を図るので、生育基盤の保持能力を高め、導入植物の良好な生育を促す効果がある。
・ネットにより生育基盤が保持されるので、降雨による侵食や、凍上・凍結害から生育基盤を長期的に保持することができる(降雨や越冬後の生育基盤の流亡防止)。
・湧水法面等において、生育基盤の保持機能をさらに高めたい場合に、全体が密部となった全閉型(全閉型2重織ネット)による対応が可能である。

2)工程や作業の簡略化
・マット張作業のみで施工が完了するので、従来技術と比較して施工性が向上する。
・吹付機械の設置が不要なため、小規模な作業スペースで施工を行える。また、機械の設置や運転に伴う労働災害、騒音や振動、粉塵等を軽減できる。

3)安定した品質の確保
・工場加工品を敷設するため、熟練工の依存度が低く、安定した品質を確保することが可能である。
  • 特長
    特長
  • 特長(半開型構造)
    特長(半開型構造)
  • 製品仕様 湧水対応用全閉型等
    製品仕様 湧水対応用全閉型等
  • 種子の領域指定播種
    種子の領域指定播種

10.施工方法

1)法面清掃
・施工の支障となるかぶりや浮石、その他の雑物を除去する。

2)材料運搬
・ガンリョクマット、アンカー類(アンカーピン、止め釘等)を施工箇所に運搬する。運搬は、作業道を使っての小運搬、またはロープによる荷揚げ等によって行う。

3)マット張工
・ガンリョクマットを植生シートが地山側となるように展開する。法肩部の巻き込みは10~20cm程度を標準とする。
・法面との密着性を確保できるよう留意しながら、アンカー類でマットを固定する。
・地山との密着性を高めるためには、マットを一気に展開せず足で保持しながら、順次法尻方向に向かって施工するのが望ましい。また、法面の凹凸により浮き上がりが予想される箇所については、アンカー類を増し打ちするのが望ましい。
・重ね合わせは、縦方向5~10cm程度、横方向2~5cm程度を標準とする。特に縦方向の重ね合わせは重要であり、法肩側のマットが必ず上にくるような形で重ね合わせると共に、打設間隔が25cm程度となるようにアンカー類を打設すること。これらは積雪害その他の影響により、マットの剥がれ等を防止するための処置である。

11.歩掛・単価等

■ガンリョクマット5型の場合
・材料内訳(100m2当たり)
  ガンリョクマット5型   110m2
  アンカーピン(φ9×200mm) 277本
  止め釘(大頭釘、L=150mm)  260本
・労務内訳(100m2当たり)
  土木一般世話役      0.5人
  法面工          2.8人
  普通作業員        1.8人
(注)法面形状や土質等に応じて、適宜、マットロス、固定具の仕様、労務人数の変更を行います。
  • 直接工事費の目安(令和5年度)
    直接工事費の目安(令和5年度)
  • 製品写真
    製品写真

12.適用条件

1)自然条件
・特になし

2)現場条件
・緑化工の適用が可能な法面・斜面

3)技術提供可能範囲
・日本全国

4)関係法令等
・特になし
  • 適応標準表
    適応標準表

13.施工実績

発注機関県内件数県外件数
国、公団等3268
地方自治体補助事業1731640
単独事業9436
民間367

県内での主な施工実績

発注者工事名施工年度CORINS登録番号
九州地方建設局 宮崎工事事務所西家地区防災工事平成12年度
九州地方整備局 宮崎河川国道事務所大幡第4砂防堰堤工事平成17年度
九州地方整備局 宮崎河川国道事務所東九州道(清武~北郷)芳ノ元トンネル南新設工事平成30年度
日向土木事務所R388号線改良工事平成10年度
中部農林事務所平成11年度県営農道整備事業前平地区平成11年度
都城土木事務所大倉田財部線地方特定道路整備工事平成12年度
西都土木事務所吹山ダム工事用道路開設工事平成13年度
中部農林振興局平成16年度 県営ふるさと農道緊急整備事業 小山田地区平成16年度
宮崎市役所市道広原畑線道路改良工事(但し法面保護工)平成17年度
宮崎土木事務所H21年度交付建設第2-17-1号 大久保木崎線 谷ノ口工区道路改良工事平成19年度

県外での主な施工実績

発注者工事名施工年度CORINS登録番号
九州地方整備局 大隅河川国道事務所根木原地区改良(1工区)(2工区)平成15年度
九州地方整備局 八代国道事務所熊本3号宮浦地区平成18年度
九州地方整備局 大隅河川国道事務所古河原川上流左岸導流堤(1工区)工事平成21年度
九州地方整備局 鹿児島国道事務所国道3号湯の元地区外防災工事平成22年度
九州地方整備局 熊本復興事務所西湯浦川1砂防堰堤設置工事令和元年度
朝倉農林事務所流域公益保全林整備事業 高木線開設工事平成19年度
鹿本地域振興局金峰北部4期地区農免農道整備事業平成20年度
上益城地域振興局清和矢部線民有林林道開設事業(広域)第52号工事平成22年度
鹿本地域振興局鹿本管内治山事業(交付金)予防治山火山地域第4号工事平成27年度
南薩地区衛生管理組合(南さつま市役所)南薩地区新クリーンセンター建設工事(1工区)令和3年度

14.施工者

一般の建設業者で施工可能

15.技術提供企業

技術の名称ガンリョクマット

技術提供企業

代表
企業名担当部署担当者住所TELFAXE-mail
日新産業株式会社 営業部 樋田 岐阜県羽島郡岐南町三宅3丁目224番 058-247-7529 058-247-7359 green@nisshin-sangyo.cm
代表以外(県内企業)
企業名担当部署担当者住所TELFAXE-mail
代表以外(県外企業)
企業名担当部署担当者住所TELFAXE-mail

16.主な製造工場

製造工場名担当部署担当者住所TELFAXE-mail

17.主な原材料産地

原材料産地名取扱会社名担当部署担当者住所TELFAXE-mail

18.県内活用技術参考写真

技術の名称ガンリョクマット
発注者:宮崎市役所
工事名:市道広原畑線道路改良工事
工事場所:宮崎市広原畑地内
法面条件:宮崎層群(砂岩泥岩互層)、土壌硬度33~34mm
施工時期:平成18年3月
  • 施工前調査
    施工前調査
  • 施工2ヶ月後
    施工2ヶ月後
  • 緑化状況
    緑化状況
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