宮崎県新技術等活用促進システム

技術登録内容

1.登録申請者

会社名株式会社積水化成品西部
郵便番号・住所〒810-0001 福岡県福岡市中央区天神4-1-1 第7明星ビル6F
担当部署土木資材営業グループ
電話番号092-771-3766
FAX番号092-726-1537
E-mailnakaga18@sekisuikasei.com
ホームページURLhttps://seibu.sekisuikasei.com

2.技術の名称等

技術の名称エスレンブロック
開発年(西暦)1986年
開発体制単独
共同研究者
開発会社発泡スチロール土木工法開発機構
開発会社と申請者の関係EDO-EPS協会員である積水化成品工業(株)のグループ会社
県産品

3.技術の分類

区 分1 県内活用技術
区 分2 製品
分 類軽量盛土

4.キーワード

項目 県産資材の利用促進 / 県内公共工事採用実績 / 県内製造

5.国土交通省への登録状況

申請地方整備局名 登録年月日 登録番号 評価結果
九州地方整備局 期限切れ QS-980120

6.特許等

特許番号 実用新案番号

7.制度等による証明

証明機関 証明番号 証明年月日
建設技術審査証明事業
その他

8.活用の効果

従来技術名 コンクリート構造体
経済性 同程度
工程 短縮 (25 %)
品質・出来形 向上
安全性 向上
施工性 向上
環境 向上

9.特徴

 エスレンブロックとは、発泡スチロール製の大型ブロック(2000×1000×500)を土木材料として用いる製品です。エスレンブロックの超軽量性、耐圧縮性、自立性を活かして軽量盛土材として利用します。密度は0,01-0,04g/cm程度で、通常の盛土材と比較して極めて軽量です。
①軽量性
エスレンブロックの単位体積重量は土砂の約1/100。軟弱地盤上や地すべり地において荷重軽減工法として利用できるほか、嵩上げ工法、埋め戻し工法としても活用できる。
②耐圧縮性
エスレンブロックの許容圧縮強さはブロックの種別において20-350kN/m2の値を示す。
③自立性
エスレンブロックの上に荷重が作用しても、自立面の側方への変形は極めて小さいことが確認されている。そのため、構造物へ作用する側圧を土砂による土圧に対して大幅に低減可能となる。
➃施工性
エスレンブロックは軽量であるため人力運搬による設置が容易である。また、大型建設機械が侵入できない箇所、急傾斜地、軟弱地盤上などでの施工も容易に行える。
⑤経済性
エスレンブロックを用いてEDO-EPS工法を軟弱地盤上の盛土工事に適用した場合、軟弱地盤の深さに影響されずに盛土を構築できるため、大規模な地盤改良工事と比較して大幅に経済的な設計となる。
⑥環境性
エスレンブロックの素材としての基本的組成は炭素と水素であるため、燃焼や溶出によってダイオキシンなどの有害物質は発生しない。また、オゾン層破壊物質となるフロンガスは発泡剤に使用されていない。                
  • 軽量性は土砂の100分の1
    軽量性は土砂の100分の1
  • 自立性があり小さい断面での施工が可能
    自立性があり小さい断面での施工が可能
  • 施工性は人力で可能程度。工期短縮に効果的。
    施工性は人力で可能程度。工期短縮に効果的。

10.施工方法

①エスレンブロックは、各層毎に人力で設置され、施工の精度は最下層のブロック設置精度に大きく左右される。最下層ブロックの設置に当たっては、特に段差が生じないよう注意する必要がある。
②ブロック相互は緊結金具で一体化するが、緊結金具は特許製品であり、「EDO-EPS」の刻印が打刻されているため、模倣品、類似品は使用不可である。
③ブロックの設置時には、各層毎に数mm程度の不陸が生じる場合があるが、コンクリート床板の打設のより不陸はある程度収まる。打設は原則として、コンクリートポンプ打ちとし、表面はコテ仕上げとする。
➃保護(紫外線、防水、外部からの衝撃)の為、H鋼に壁面材を重ね、その背面にエスレンブロックを積み上げる。
  • 壁面材の設置
    壁面材の設置
  • エスレンブロックの設置
    エスレンブロックの設置
  • コンクリート床板の打設
    コンクリート床板の打設

11.歩掛・単価等

【価格一覧】
エスレンブロックD16 26,400円/m3
エスレンブロックD20 30,000円/m3
エスレンブロックD25 35,900円/m3
エスレンブロックD30 42,300円/m3
※1000m3以下は上記価格5%増

12.適用条件

 軟弱地盤上の盛土、急傾斜地盛土、構造物の裏込、道路の拡幅などの荷重軽減および土圧低減などに適用可能である。
①軟弱地盤上の盛土➁構造物の埋め戻し③橋台・擁壁の裏込め➃仮設道路
⑤急傾斜地の盛土⑥両直壁⑦盛土・造成地の拡幅⑧地すべり地の頭部盛土⑨災害復旧⑩埋設管基礎、落石対策
  • 軟弱地盤上の盛土
    軟弱地盤上の盛土
  • 道路拡幅工事
    道路拡幅工事

13.施工実績

発注機関県内件数県外件数
国、公団等48
地方自治体補助事業320
単独事業932
民間5

県内での主な施工実績

発注者工事名施工年度CORINS登録番号
西都土木事務所国道219号越野尾二之渡道路改良工事2023年度
延岡河川国道事務所令和4年度天下地区防災拠点整備外工事2022年度
延岡河川国道事務所令和3年度岩熊大橋緊急販路設置工事2022年度
西臼杵支庁一般県道宇納間日之影線中尾下工区道路改良工事2021年度
西都市令和3年度茶屋元彦三郎線道路改良工事2021年度
東臼杵農林振興局広域農道整備事業(道交付金)沿海北部6期地区6工区2020年度
小林土木事務所国道265号道路災害復旧工事2020年度
都城市都城駐屯地周辺道路(鷹尾都原線)事業道路改良工事2020年度

県外での主な施工実績

発注者工事名施工年度CORINS登録番号
長崎河川国道事務所本明川ダム付替県道二股地区改良工事2022年度
南阿蘇村立野瀬田浦線9-4工区2022年度
八代河川国道事務所熊本3号袋地区工事用道路(2工区)外工事2022年度
八女市令和3年災第163号1級市道下辺春・白木線道路災害復旧工事2022年度
長崎県北振興局佐世保日野松浦線2022年度
大分市市道木ノ上東院線(田原工区)道路改良工事2022年度
玉名地域振興局大牟田植木線2021年度
朝倉県土整備事務所国道500号道路改良工事2021年度
長崎振興局一般国道202号道路災害復旧工事2021年度
熊本市都市計画道路池田町花園線道路改良工事2021年度

14.施工者

一般の建設業者で施工可能

15.技術提供企業

技術の名称エスレンブロック

技術提供企業

代表
企業名担当部署担当者住所TELFAXE-mail
株式会社積水化成品西部 土木資材営業グループ 中垣 祐太郎 福岡県福岡市中央区天神4-1-1 第7明星ビル6F 092-771-3766 092-726-1537 nakaga18@sekisuikasei.com
代表以外(県内企業)
企業名担当部署担当者住所TELFAXE-mail
代表以外(県外企業)
企業名担当部署担当者住所TELFAXE-mail

16.主な製造工場

製造工場名担当部署担当者住所TELFAXE-mail
安井株式会社 宮崎県東臼杵郡門川町大字加草2725番地 0982-63-7111 0982-63-7130

17.主な原材料産地

原材料産地名取扱会社名担当部署担当者住所TELFAXE-mail

18.県内活用技術参考写真

技術の名称エスレンブロック
 2023.9月宮崎県西米良村にて国道219号越野尾二之渡道路改良工事を施工実施。

コンクリート基礎の上にエスレンブロックを緊結金具を用いて積み重ね、数段ごとにコンクリート床板を流し入れて荷重を均す。ブロックを紫外線、雨水等から保護する為、H鋼に壁面材を重ね、その背面にブロックを積み上げる。エスレンブロックの特徴である軽量性、自立性がある点が今回の道路改良工事に適合しており、短期間での施工となった。 施工性の早さにより400立米の道路工事が一か月で終了致しました。
  • 緊結金具.jpg
    緊結金具.jpg
  • H鋼に壁面材を設置.jpg
    H鋼に壁面材を設置.jpg
  • コンクリート床板打設.jpg
    コンクリート床板打設.jpg
トップへ
戻る