【概要】

①何について何をする技術なのか？
・電動ファン付き防じん防毒マスクについて、スピーカー内蔵で明瞭に声が伝わることで騒音下での指示や会話のしにくさを解消する技術。

②従来は、どのような技術で対応していたのか？
・従来型の電動ファン付き防じん防毒マスク

③公共工事のどこに適用できるのか？
・鋼橋等の塗替え塗装工事の鉛・PCBを含んだ旧塗膜の除去工程など、粉じん及び有機ガスが発生する作業

④その他
・鉛、PCB含有塗膜の除去は隔離養生内で行うため、暗く狭隘な作業環境となり危険が多い。会話が明瞭にできることは安全管理に役立つ。
・電池電圧の低下や面体内圧（面体内部の圧力）の低下を常に監視し、装着者に送風の変化で警告する「お知らせ送風」機能も付属。

【新規性及び期待される効果】

①どこに新規性があるのか？
従来型の電動ファン付き防じん防毒マスクにはないスピーカーを標準装備した。

②期待される効果は？
・スピーカーを標準装備したことにより、マスクを装着したままで明瞭に声が伝わることで、作業場内で会話をするためにマスクをはずし有害物に曝露するリスクを回避できるため、安全性が向上する。
・スピーカーを標準装備したことにより、コミュニケーションがスムーズになることで、施工性の向上が図れる。

③その他
・ファンユニットの電源を共用しており、追加の電源は要りません。
・発声時／非発声時で自動ON／OFFし、待機中にムダな電力を消費しません。
・呼吸と連動し、吸気時にムダな拡声をしません。

使用方法は、従来型の電動ファン付き防じん防毒マスクと相違ありません。
スピーカーは、発声時／非発声時で自動ON／OFFします。

※留意事項
・有機ガスの発生濃度に応じてろ過材は早めに交換してください。
・多量の粉じんが発生する場合は、吸気口キャップ及びファンユニットカバーを併用してください。
・飛来物や剥離剤の飛沫がマスクに係る場合は、視野カバーを併用してください。
・お知らせ送風を感じた場合は、速やかに退避して電池またはろ過材を交換してください。

施工条件
【共通】
・施工数量：1個
・施工場所：全国
【新技術】
・「スピーカー内蔵型 電動ファン付き防じん防毒マスク」
【従来技術】
・「従来型の電動ファン付き防じん防毒マスク」

積算条件
【共通】
・算出条件：製品価格のみ
【新技術】
・製品費：単価101,460 円　自社標準価格（2023年2月時点）　
【従来技術】
・製品費：単価98,170 円　他社標準価格（2023年2月時点）

①自然条件
・特になし
②現場条件
・特になし
③技術提供可能地域
・技術提供地域については制限無し
④関連法令等
・粉じん障害防止規則
・鉛中毒予防規則
・有機溶剤中毒予防規則
・令和4年基安化発0518第1号「剝離剤を使用した塗膜の剥離作業における労働災害防止について」