技術登録内容
1.登録申請者
会社名 | 和光コンクリート工業株式会社 |
---|---|
郵便番号・住所 | 〒883-0051 宮崎県日向市東郷町山陰丙1537-1 |
担当部署 | 営業チーム |
電話番号 | 0982-69-2216 |
FAX番号 | 0982-69-2554 |
masayasu.kanemaru@wakocon.co.jp | |
ホームページURL | http://www.wakocon.co.jp |
2.技術の名称等
技術の名称 | ポーラス連節ブロック |
---|---|
開発年(西暦) | 2007年 |
開発体制 | 共同(民官) |
共同研究者 | 宮崎大学、宮崎県木材利用技術センター、宮崎県産業支援財団、 ㈱内山建設、ウッドエナジー協同組合 |
開発会社 | 和光コンクリート工業㈱ |
開発会社と申請者の関係 | 同一 |
県産品 | ○ |
3.技術の分類
区 分1 | 県内関連技術 |
---|---|
区 分2 | 製品 |
分 類 | 連節ブロック |
4.キーワード
項目 | 環境の保全 / 県内公共工事採用実績 / 県内製造 |
---|
5.国土交通省への登録状況
申請地方整備局名 | 登録年月日 | 登録番号 | 評価結果 |
---|---|---|---|
6.特許等
特許番号 | 実用新案番号 |
---|
7.制度等による証明
証明機関 | 証明番号 | 証明年月日 | |
---|---|---|---|
建設技術審査証明事業 | |||
その他 |
8.活用の効果
従来技術名 | 連節ブロック(物価資料掲載製品) |
---|---|
経済性 | 低下 (20.2 %) |
工程 | 同程度 |
品質・出来形 | 同程度 |
安全性 | 同程度 |
施工性 | 同程度 |
環境 | 向上 |
9.特徴
【ポーラス連節ブロック】は河川用ブロックとして再び脚光を浴びている「連節ブロック」全体をポーラスコンクリートで製造した製品であり、以下の特徴を有する。
1.従来の連節ブロックが持つ屈曲性やブロック間の隙間を利用した植生機能はそのままに、更なる透水性や植生機能を持つ。
2.【ポーラス連節ブロック】に使用するポーラスコンクリートには樹皮焼却灰(注1)を混入しており、樹皮焼却灰から徐放される肥効成分により、植物の育成効果が期待できる。(注2)
3.ブロック表面の突起は覆土可能なスペースとなり、より積極的な緑化が可能。またこの突起は覆土が流出しにくくなる効果が期待できる。
4.ブロックを組み合わせた際に、背面護岸にまで達する「孔」ができるので、植物の根が背面護岸にまで到達でき、強固な護岸が構築できる。
5.ブロック単体のサイズは【500mm×400mm×250mm】で、1m2当たり5個使用。製品重量はブロックのみで1m2当たり350kgを確保できる。
6.専用施工治具を使用することで、施工性に優れている。
7.明度証明書を取得しており、平均明度は4.5となる。
注1.樹皮焼却灰は宮崎県内の木材加工会社等から産出されるもので、木材加工用機械を動かすための電力を、樹皮・バーク・チップ・オガ粉などを燃料としてボイラーで燃焼させて発電する際に電気集塵機等で収集した微細な灰であり、炭化物(炭)の含有は少なく、肥効成分であるカリウムが多く含まれている。
注2.樹皮焼却灰を混入したポーラスコンクリートの諸性能については平成19年度地域新生コンソーシアム研究開発事業「樹皮焼却灰の肥効成分を活用した環境コンクリート製品の開発」における、宮崎大学工学部土木環境工学科の研究報告による。
宮崎大学大学工学部土木環境工学科の研究報告抜粋
a.樹皮焼却灰を10%ポーラスコンクリートに混入しても、圧縮強度は護岸ブロックに必要な強度を満足している。
b.護岸モデルでの樹皮焼却灰混入ポーラスコンクリートのカリウム溶出量は20mg/Lである。
c.樹皮焼却灰を混入したポーラスコンクリートと混入していないポーラスコンクリートで植生効果確認試験を実施し、樹皮焼却灰を混入した供試体の株高などは、無混入供試体よりやや高くなっている。
その他
㈱東洋環境分析センターにおいて「樹皮焼却灰をいれたポーラスコンクリートの溶出試験」を実施。
1.従来の連節ブロックが持つ屈曲性やブロック間の隙間を利用した植生機能はそのままに、更なる透水性や植生機能を持つ。
2.【ポーラス連節ブロック】に使用するポーラスコンクリートには樹皮焼却灰(注1)を混入しており、樹皮焼却灰から徐放される肥効成分により、植物の育成効果が期待できる。(注2)
3.ブロック表面の突起は覆土可能なスペースとなり、より積極的な緑化が可能。またこの突起は覆土が流出しにくくなる効果が期待できる。
4.ブロックを組み合わせた際に、背面護岸にまで達する「孔」ができるので、植物の根が背面護岸にまで到達でき、強固な護岸が構築できる。
5.ブロック単体のサイズは【500mm×400mm×250mm】で、1m2当たり5個使用。製品重量はブロックのみで1m2当たり350kgを確保できる。
6.専用施工治具を使用することで、施工性に優れている。
7.明度証明書を取得しており、平均明度は4.5となる。
注1.樹皮焼却灰は宮崎県内の木材加工会社等から産出されるもので、木材加工用機械を動かすための電力を、樹皮・バーク・チップ・オガ粉などを燃料としてボイラーで燃焼させて発電する際に電気集塵機等で収集した微細な灰であり、炭化物(炭)の含有は少なく、肥効成分であるカリウムが多く含まれている。
注2.樹皮焼却灰を混入したポーラスコンクリートの諸性能については平成19年度地域新生コンソーシアム研究開発事業「樹皮焼却灰の肥効成分を活用した環境コンクリート製品の開発」における、宮崎大学工学部土木環境工学科の研究報告による。
宮崎大学大学工学部土木環境工学科の研究報告抜粋
a.樹皮焼却灰を10%ポーラスコンクリートに混入しても、圧縮強度は護岸ブロックに必要な強度を満足している。
b.護岸モデルでの樹皮焼却灰混入ポーラスコンクリートのカリウム溶出量は20mg/Lである。
c.樹皮焼却灰を混入したポーラスコンクリートと混入していないポーラスコンクリートで植生効果確認試験を実施し、樹皮焼却灰を混入した供試体の株高などは、無混入供試体よりやや高くなっている。
その他
㈱東洋環境分析センターにおいて「樹皮焼却灰をいれたポーラスコンクリートの溶出試験」を実施。
10.施工方法
1.掘削、床掘、及び法面成型
・施工計画に合わせて、掘削、床掘、法面成形を行う。
連結線の作業代(しろ)を見越して広めに掘削を行うと良い。
2.吸出し防止材の敷設
・吸出し防止材は、ポーラス連節ブロック工法においては、背後地盤あるいは基礎部の土砂流出防止が重要であるので、慎重に施工する必要があり、特に吸出し防止材の継ぎ目は弱点となりやすいため、十分な余裕のある重ね幅(一般的に10cm以上)を確実に確保する。
・重ね合わせは、流水によるめくれを考慮して、河川の上流側のシートを上にする。
・吸出し防止材は、重ね合わせのズレの防止から、法面方向に縦に敷設するのが良い。
3.連結線の準備
・φ6mm 溶融亜鉛アルミニウムメッキ線を所定の長さに切断し、施工箇所に配布する。
・ブロック最下段では、ブロック孔2個をまたぐように連結線を「コ」の字型に折り曲げ、すべてのブロックを連結できる長さに切断する。
4.製品据付
a.製品吊り上げ
・専用吊治具を用い、「ポーラス連節」3個を同時に吊り上げる。
・垂部分の場合は、ブロックがレベルに吊れるように吊り治具を調整する。
・法部分の場合は、ブロックが法勾配とほぼ同じ角度になるよう吊り治具を調整する。
b.連結線を通す
・ポーラス連節ブロックの孔に準備しておいた連結線を通す。
c.法面の移動
・施工治具を用いて、連結鉄筋を通しながらポーラス連節ブロックを法面と平行に移動させる。
法上部でブロック孔に連結線を通し、あゆみ板等を使ってブロックを滑らせることも可能。この場合、吸出し防止材の損傷及びブロック同士の衝撃による破損を予防すること。
d.規定の場所に設置する
・ポーラス連節ブロックを丁張り等にならって規定の場所に設置する。
5.連結線の結束
・ポーラス連節ブロック工に用いる連結線の結束は、護岸の一体化を図るために重要であり、発生する外力に対して十分な強度と耐久性と耐候性を確保する必要がある。
・所定の長さに直線切断し、U型形状に加工後ブロックの連結孔に通した後、写真を参考に天端部の連結線の端末をベンダとパイプ等によって1回半以上なじり巻き付け、結束するものとする。
6.覆土及び植栽
・覆土はブロックが見えなくなる程度以上を目安とする。
また、施工に当たっては敷き均し程度で、タンパ等による締め固めは行わない。
・覆土に使用する土は、もともとの護岸にあった土を利用したり、
可能であれば表土などの植生に適したものを利用することが好ましい。少なくとも
岩砕などの利用は避けるべきである。
・早期の植栽を計画する場合は、混合種のタネを蒔くことが効果的である。
・「ポーラス連節」表面の孔部を利用して「ポット苗」による植生も可能。
・この場合の「ポット苗」の種類としては、水際部分には「ツルヨシ」等、
それ以外の部分には「やなぎ」類が適している。
7.寄せ石
・「水際部分を固めない」ためにも、水際部分に「寄せ石」を実施することが
好ましい。
・「寄せ石」を実施した上で、ポット苗による「ツルヨシ」等の施工を行うと、
早期の環境復元効果が見込める。
・施工計画に合わせて、掘削、床掘、法面成形を行う。
連結線の作業代(しろ)を見越して広めに掘削を行うと良い。
2.吸出し防止材の敷設
・吸出し防止材は、ポーラス連節ブロック工法においては、背後地盤あるいは基礎部の土砂流出防止が重要であるので、慎重に施工する必要があり、特に吸出し防止材の継ぎ目は弱点となりやすいため、十分な余裕のある重ね幅(一般的に10cm以上)を確実に確保する。
・重ね合わせは、流水によるめくれを考慮して、河川の上流側のシートを上にする。
・吸出し防止材は、重ね合わせのズレの防止から、法面方向に縦に敷設するのが良い。
3.連結線の準備
・φ6mm 溶融亜鉛アルミニウムメッキ線を所定の長さに切断し、施工箇所に配布する。
・ブロック最下段では、ブロック孔2個をまたぐように連結線を「コ」の字型に折り曲げ、すべてのブロックを連結できる長さに切断する。
4.製品据付
a.製品吊り上げ
・専用吊治具を用い、「ポーラス連節」3個を同時に吊り上げる。
・垂部分の場合は、ブロックがレベルに吊れるように吊り治具を調整する。
・法部分の場合は、ブロックが法勾配とほぼ同じ角度になるよう吊り治具を調整する。
b.連結線を通す
・ポーラス連節ブロックの孔に準備しておいた連結線を通す。
c.法面の移動
・施工治具を用いて、連結鉄筋を通しながらポーラス連節ブロックを法面と平行に移動させる。
法上部でブロック孔に連結線を通し、あゆみ板等を使ってブロックを滑らせることも可能。この場合、吸出し防止材の損傷及びブロック同士の衝撃による破損を予防すること。
d.規定の場所に設置する
・ポーラス連節ブロックを丁張り等にならって規定の場所に設置する。
5.連結線の結束
・ポーラス連節ブロック工に用いる連結線の結束は、護岸の一体化を図るために重要であり、発生する外力に対して十分な強度と耐久性と耐候性を確保する必要がある。
・所定の長さに直線切断し、U型形状に加工後ブロックの連結孔に通した後、写真を参考に天端部の連結線の端末をベンダとパイプ等によって1回半以上なじり巻き付け、結束するものとする。
6.覆土及び植栽
・覆土はブロックが見えなくなる程度以上を目安とする。
また、施工に当たっては敷き均し程度で、タンパ等による締め固めは行わない。
・覆土に使用する土は、もともとの護岸にあった土を利用したり、
可能であれば表土などの植生に適したものを利用することが好ましい。少なくとも
岩砕などの利用は避けるべきである。
・早期の植栽を計画する場合は、混合種のタネを蒔くことが効果的である。
・「ポーラス連節」表面の孔部を利用して「ポット苗」による植生も可能。
・この場合の「ポット苗」の種類としては、水際部分には「ツルヨシ」等、
それ以外の部分には「やなぎ」類が適している。
7.寄せ石
・「水際部分を固めない」ためにも、水際部分に「寄せ石」を実施することが
好ましい。
・「寄せ石」を実施した上で、ポット苗による「ツルヨシ」等の施工を行うと、
早期の環境復元効果が見込める。
11.歩掛・単価等
12.適用条件
適用法勾配 1:1.5より緩い勾配。
適用流速 計算による
ブロック背面に吸出し防止材を施工すること。
覆土材は緑化に適したものを使用すること。(現場の表土を使用することが好ましい。)
水衝部での使用は避ける。
連節鋼線はφ6mm 溶融アルミニウムメッキ線を標準とする。
適用流速 計算による
ブロック背面に吸出し防止材を施工すること。
覆土材は緑化に適したものを使用すること。(現場の表土を使用することが好ましい。)
水衝部での使用は避ける。
連節鋼線はφ6mm 溶融アルミニウムメッキ線を標準とする。
13.施工実績
発注機関 | 県内件数 | 県外件数 | |
---|---|---|---|
国、公団等 | 0 | 0 | |
地方自治体 | 補助事業 | 7 | 0 |
単独事業 | 0 | 0 | |
民間 | 0 | 0 |
県内での主な施工実績
発注者 | 工事名 | 施工年度 | CORINS登録番号 |
---|---|---|---|
高岡土木事務所 | 深年川河川改修工事 | 2007 | |
串間土木事務所 | 第3-1福島川・善田川河川災 | 2012 | |
延岡土木事務所 | 祝子川大野地区水制護岸 | 2012 | |
延岡土木事務所 | 鹿狩瀬地区第1樋門函体工事 | 2013 | |
日向土木事務所 | 第364-2号五十鈴川河川災害復旧工事 | 2017 | |
高鍋土木事務所 | 一ツ瀬川護岸工事 | 2022 | |
高鍋土木事務所 | 猿ヶ瀬川放水路工事その2 | 2022 |
県外での主な施工実績
発注者 | 工事名 | 施工年度 | CORINS登録番号 |
---|
14.施工者
一般の建設業者で施工可能 |
15.技術提供企業
技術の名称 | ポーラス連節ブロック |
---|
技術提供企業
代表
企業名 | 担当部署 | 担当者 | 住所 | TEL | FAX | |
---|---|---|---|---|---|---|
和光コンクリート工業㈱ | 品質管理・製品開発チーム | 高橋 智成 | 宮崎県日向市東郷町山陰丙1537-1 | 0982-69-2216 | 0982-69-2554 | takahashi@wakocon.co.jp |
代表以外(県内企業)
企業名 | 担当部署 | 担当者 | 住所 | TEL | FAX |
---|
代表以外(県外企業)
企業名 | 担当部署 | 担当者 | 住所 | TEL | FAX |
---|
16.主な製造工場
製造工場名 | 担当部署 | 担当者 | 住所 | TEL | FAX | |
---|---|---|---|---|---|---|
和光コンクリート工業 | 生産管理チーム | 川島 満成 | 宮崎県日向市東郷町山陰丙1537-1 | 0982-69-2216 | 0982-69-2554 | kawashima@wakocon.co.jp |
17.主な原材料産地
原材料産地名 | 取扱会社名 | 担当部署 | 担当者 | 住所 | TEL | FAX |
---|
18.県内活用技術参考写真
技術の名称 | ポーラス連節ブロック |
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