①何について何をする技術なのか?
・覆工背面空洞を硬質発泡ウレタンで充填する裏込め注入材

②従来はどのような技術で対応していたのか?
・可塑性エアモルタルによる裏込め注入工法

③公共工事のどこに適用できるのか?
・既設トンネルの補修補強工事(覆工背面の裏込め注入工法)及び各種空洞充填工事

④その他
新技術の特徴
・材料は発泡倍率を12倍、20倍、30倍、40倍から選択出来ます。
・材料は注入後30分で最終強度の90%程度発現します。
・発泡倍率が高いため、使用材料が少なく材料の保管スペースの縮減が図れます。
・材料は初期硬化が早いため、逸走、流出リスクが低く、限定的な注入が可能です。
・材料は強度発現が早いため、構造物背面の早期安定性の向上、施工後の早急な供用開始が図れます。
・材料は湧水環境下でも試用可能であり、発泡体は独立気泡であるため、止水性も期待できます。
・材料は発泡硬化後、体積変化が少なく耐久性にも優れているため長期的な品質維持が可能です。
・ノンフロンのため、環境に優しい材料です。
・注入設備を小型化したことにより、機械損料および設置・撤去に関わるイニシャルコストが低下し経済性の向上が図れます。
・注入設備を小型化したことにより、小スペースでの施工が可能です。
・AGSRは旭有機材株式会社の登録商標です。

STEP1:事前処理
・必要により注入材の漏出の恐れがある場合は該当箇所(開口ひび割れ、横断目地等)のシール対策を行う
STEP2:削孔
・覆工コンクリートをコアボーリング等で削抗
STEP3:検尺
・削孔箇所からスケールで等で覆工巻圧や空洞深さを検出する
STEP4:注入管搬送
・削孔箇所へ注入管を挿入しコンクリートアンカーと取付け器具より覆工コンクリートに固定する
STEP5:注入ホース取付け
・注入ホースを固定する
STEP6:注入開始～終了
・注入圧力、漏出、漏水、構造物の変状を監視しながら適正な吐出量を維持して注入をおこなう
STEP7:注入ホース取外し
・圧力解放後、注入材の飛散に注意して注入ホースを外す
STEP8:注入箇所の移動
・注入ホースまたは資機材を次の注入孔に移動
※施工終了まで⑤～⑧を繰り返す
STEP9:事後処理
・注入管や材料の将来的落下防止処置をおこない、仮設工の撤去をおこなう
完了

40倍発泡：￥52,000/㎥～
20倍発泡：￥96,000/㎥～
12倍発泡：￥155,000/㎥～

（現場条件により工事費用は変動するため、現場ごとに積算致します。）

①自然条件
・気温10℃以上

②現場条件
・トンネル坑内に注入プラントを搬入する場合
注入プラント1箇所当りの設置スペース0.83m×5.88m(4.9m2)
・トンネル坑外に注入プラントを設置する場合
水平での圧送距離200m以内

③技術提供可能地域
・技術提供地域については制限なし

④関係法令等
・消防法 : 別表第一の第四類第三石油類非水溶液、第四類第四石油類に該当
発行年 : 平成27年9月11日
発行元 : 日本国
遵守条件 : 第二条、第十条、第十一条の四